詩情

高尾山 バイカオウレン セツブンソウ

寒い寒い寒い あれ シモバシラがない ずーっと見まわしても シモバシラがない 寒い?寒い?寒い? 雪もない 氷もない ずーっと見まわしても シモバシラがない もう 寒くない? もう 寒くない? もう 寒くない? 鳥たちの騒めき 風の音 木々の芽吹き 降り注ぐ…

真夏の遊歩道

真っ青の空 ジリジリジリジリ ジリジリジリジリ カァーッカァーッ カァーッカァーッ ジリジリジリジリ ジリジリジリジリ クラクラクラクラ クラクラクラクラ シャワシャワシャワシャワ シャワシャワシャワシャワ ジリジリクラクラ ジリジリクラクラ クラクラ…

梅雨の晴れ間 暑い暑い日

暑い 暑い 暑い うすぐものかかる梅雨の青空 ねっとりとした梅雨の青空 日の光は 肌を射し 眼に痛いほど 暑い 暑い 暑い 焼けるように暑い 溶ろける道から 黒光りする道からは 肌を焦がす照り返しの熱線 ここからも あちらからも 照り返しの熱線 暑い 暑い …

春が来た

暖かい日が続きます 枯れ木からは緑が芽吹き 枝を伸ばし 枝を伸ばしつ いつの間にか 枯れ木を覆い 枯れ木を覆い尽くします 野原でも 丘の上でも 枯葉の間から 枯草の間から 緑が芽吹き 茎を少しずつ、少しずつ伸ばし 横にも 縦にも少しずつ、少しずつ伸ばし …

鴨 帰る

ピロピロピロピロ ピロピロピロピロ 暑くなったね 暑くなったね 暑くなったね そろそろ帰ろか そろそろ帰るか 帰ろか・・・ ピロピロピロピロ ピロピロピロピロ 暑くなったね 暑くなったね 帰ろか 帰ろ 帰ろ そーだね そーだね 暖かいといいね 暖かいといい…

寒波襲来 都筑の杜

寒い 寒い 寒い 街灯をよぎる 横なぐりの粉雪 顔が 寒い 頸も 寒い 体も 寒い 腕も 寒い 足元も 寒い 寒い 寒い 寒い 粉雪は 地べたを這うように逃げてゆき 寒い 寒い 寒い 風に吹かれて 何かが転がって行く音 木々のしなる音 風の音 寒波襲来 翌朝 池を見る…

秋 都筑の杜

日曜日の昼下がり もう10月 すっかり秋 夏の輝かしい太陽はもう無く 青空の下でも 弱々しい日の光がさすだけ 森の中は 光も届かず 薄暗く 薄暮のよう その重苦しさに うっかりすると 闇に取り込まれそう 気がつくと 流れの瀬音に誘われ 森の小径を ただ歩く

シュカイドウ満開 高尾山野草園

秋の涼やかな高尾山 今日は稲荷山コース 清滝駅をすぎると すぐ左手に登山口 飛沫をあげる沢を渡ると 目の前に急な階段 トントコトントコ トントコトントコ 急な階段を登って そろそろ体がほぐれてきたころ 右手にひっそりとたたずむのが旭稲荷神社 帽子を取…

寒波到来

今週に入って寒波到来 北国では 吹雪が続き 交通機関や 生活に支障を来していると テレビやラジオが伝えている 高齢化が進み 雪下ろしや 雪かき 買い物も どんなだろうと 心配になる 都筑でも 朝から冷たい風が吹き渡り 次々と黒雲が 目の前を 通り過ぎて行…

寒い 雨の休日

今日は休日 天気予報は曇りから雨,1月並の寒さ でも 家の中にいるのは勘弁 ソフトダウンを羽織っていざ遊歩道 見上げると どんよりと曇った暗い空 前を見ても 後ろを見ても 平日の遊歩道は閑散 時々行き交うランナーも控えめ 枯れ葉を踏みしめる音だけが 森…

綺麗なヒガシニホントカゲと地味なニホンカナヘビ

トカゲくん トカゲくん 君は何でそんなに綺麗なの カナヘビくん カナヘビくん 実は僕,トカゲの王様の末裔なんだ 本当の名前はヒガシニホントカゲって言うんだよ エッ! 王様でいらっしゃいましたか 失礼致しました 黒い頭から背中に伸びるキラキラと金色に…

朝から虫の音、蝉時雨

9月 庭にも、道にも チロチロ、チロチロ 虫の音響く チロチロ、チロチロ 虫の音響く 窓を開けると 森から蝉時雨 夏の終わりのツクツクホウシ ツクツク、ツクツク ツクツクホウシ 森に入ると ツクツク、ツクツク ツクツクホウシ ツクツク、ツクツク ツクツク…

草ボウボウ 街中どこでも草ボウボウ

草ボウボウ 草ボウボウ 庭も垣根も草ボウボウ 表も裏も草ボウボウ 家中どこでも草ボウボウ 猛暑の街は 歩道も車道も草ボウボウ 日蔭の遊歩道 丘も水辺も草ボウボウ 草ボウボウ 今年の8月は記録的猛暑 まれに見る猛暑 毎日,ラジオやテレビは熱中症と新型コロ…

9月の宵 虫の音と雨だれの音

夕闇 虫の音が響くと 季節は 秋 蝉時雨も ツクツクホウシの 懸命な鳴き声を聞くと 夏の終わり そう もう 9月 温暖化のせいか 空いっぱいに雲が浮かび 一日中忙しなく 北に翔んでゆく 暑い日差しと 突然の雨 9月は雨で始まった 災害を引き起こすほどの雨で

カワセミ・百合 梅雨の晴れ間の遊歩道

久しぶりの晴れ 空を見上げて 青空に挨拶 遊歩道をゆくと 右でも 左でも 濡れた葉が陽炎に揺れている 今日は 湿度が高いので しばらく走ると すっかり汗だく 額にも汗 口周りにも汗 眉からも汗が滴る それでも 今日は 百合を見に森に行く 山崎公園の森に行く…

梅雨 とかげたちは何処

春になると 草むらから 花の陰から 小さなトカゲが 顔を覗かせ 頸をふりふり ちょろちょろ ちょろちょろ 日の当たる石垣の上 暖かな庭石の上 日当たりの良いところに 小さなトカゲが 空を眺めて 瞑目 ・・・ 頸をふりふり ちょろちょろ ちょろちょろ 今は梅…

高尾山も閑散

霧に烟る高尾山 台風の跡も荒々しい1号路を 傘を杖に 一歩一歩, 一歩, 一歩 視界が開け 展望台 眼を上げると霧の中に満開のサクラ 白い花,桃色の花 ここだけはすっかり春の装い 霧雨の舞う参道は冷たく 閑散として 行き交う人も肩をすぼめて 薬王院も霧に…

雨に濡れる アセビ ユキヤナギ トサミズキ

冷たい雨の降る日曜日 遊歩道に出ると 冷たい雨が 上からも 下からも 冷えた体を濡らします ふと 雨に濡れた緑の垣根に 小さな白い花が目を引きます よく見ると,ここにも,そこにも 白い花が顔を見せてます そう 雨に濡れて アセビが満開 白い花 赤みを帯び…

葉桜 ヒヨドリ 都筑の森

花粉が酷く舞う うららかな休日 茅ヶ崎公園でも,八幡山でも桜は満開 でも もう葉桜に 花と葉とでボリュームの増した桜の木には ヒヨドリが鈴なり 茅ヶ崎公園 満開の桜は葉桜に 桜の木には ヒヨドリが飛び交い かしましい 大原みねみち公園 カワセミの池面に…

八幡山の桜 都筑の森は魔法の森?

八幡山 早咲き桜は満開 澄んだ青空に映える 濃い桃色の花びら 八幡山 頂上には魔法の森のオブジェ 桜の大木は夢の中 遊歩道を歩いて行くと 葛が谷広場 ここのオブジェも 魔法の森のオブジェっぽくない 魔法のせいか 梅ヶ谷戸 涸れ井戸も 水が流れて出て 太陽…

都筑の森に春が来た

ここに来て寒い日が続いてますが 都筑ではもう春が来てます 1週間前に数輪の花だった桜がもう3分咲き 日の当たる広場の桜でもちょっと早すぎない カワヅザクラと言ってもちょっと早すぎる でも メジロやヒヨドリにとっては早めにごちそう 逆さまになって蜜を…

都筑の森 雨あがりの小道 ささぶねの道から大原みねみち公園

雨上がりの小道を歩く 雨に濡れた小道に 枯れ葉が舞いおり 木漏れ日に 雨露が光る 雨あがりの小道には 行き交う人もなく ただ,幹の黒さが 眼に眩い 雨上がりの小道を行くと もみじの紅い葉 小楢の黄いろい葉が 緑の森に彩りを与える 足下を見やれば 雨に打…

カワセミの池紅葉 雨の日のカワセミの池

カワセミの池に 枯れ葉が舞います カワセミの橋に 枯れ葉が舞います 水面にも 水辺にも 枯れ葉が舞います 水面に映る空の碧 水面に映る木々の緑 そして枯れ葉 カルガモの家族 ここにはカワセミの青い姿はなく ただ水面には紺碧の空と木々の緑が映るだけ 四阿…

二本松 秋の気配

昨年は戊辰戦争150周年,二本松少年隊で盛り上がった二本松ですが,今年は落ち着いています.秋の風物,二本松菊人形は今年も霞ヶ城で開催されています. それでも,ここ洗心亭では静寂な時間が流れます.縁側でお茶をしながら紅葉の城山と遠く阿武隈の山並…

八幡山の桜

八幡山に秋風が舞う 八幡山に枯れ葉が舞う 八幡山のススキも秋風になびき 桜の木々も秋風になびきます 小高い丘の上 八幡山のくさはらも秋風になびきます 街を望む孤立した丘の上 春 碧空に黒々と突き出た枝に白い粉を振りかけたように咲く 薄桃色のさくらの…

台風19号が去ったあとの郡山新幹線駅

台風の去った後,台風一過の日曜日 午前11時前に新幹線改札口に行くと 暗く閑散とした風景が 駅前も,駅中もシャッターの降りた店 通路に坐る人 壁に背を保たせて通路に坐る人が こちらにも あちらにも 大きな荷物を抱えて 何をするでもなく スマホを操作し…

静かな部屋の中から外の嵐を想う

窓にふりかかる雨粒や 窓を流れる雨水も 視界を遮るだけ でも 暗い中では窓にふりかかる雨だけが 嵐を想わせる 明るい中では雨傘に,脚に,降りかかるつよい雨粒に 嵐を想えても 暗い中では窓にふりかかる雨だけが 嵐を想わせる 廊下から,天井から聞こえる…

夏の元気な花 サルスベリ ムクゲ

ムラサキツユクサやムクゲ,サルスベリ が夏をつげます. 暑くて眩しい,そして紺碧の夏を告げます. 白い花びらの一輪一輪の花が夏をつげます. 桃色の花びらの花が夏を告げます. 紫で八重のムクゲも夏をつげます. 暑くて長い夏を告げます. 清々しい夏の…

夏が来た

高尾山の599Cafe前広場の温度計が30度をさしてました 漸く暑い夏が来ました.じっとりと暑い夏が来ました 僕は暑い夏が好きです 汗まみれの夏が好きです 空を見上げれば,入道雲が碧い空の中にもくもくと丈を伸ばし 耳を澄ませば森の中は蝉たちの合唱 ・・ …

霧の湿原 裏燧

雨の裏燧 前も後も暗い森 暗い中の ジメジメとた登山道 朽ちた木道 苔むした木道 仰ぎ見る木々の梢も苔むして 清涼な雫が降り注ぐ と 突然 明るい視界がとびこむ そこは開けた湿原 緑の湿原 山の上へと続く緑の湿原 谷へと続く緑の湿原 白い木道が湿原を2つ…