小仏川 裏高尾の清流

小仏川 裏高尾を流れる清流です

今でこそ ハイカーやランナーが訪れる

鄙びた里山を流れる清流ですが

かつては 多くの旅人が行き交う

甲州街道沿いを流れる清流でした

もちろん関所もありました(今は小仏関所跡に)

2月半ばを過ぎると岸辺には梅が匂い立ち 

小下沢梅林などいくつもの梅林は観梅で賑わいます

3月にはハナネコノメ 

それからはスミレが道端に繁茂し

落ち着いた里山に広がります

 

今 

甲州街道小仏峠を訪れると

一帯は 樹木に覆われ 暗くひんやりとしてます

峠には明治天皇巡幸碑

枯れ葉を纏った峠の茶屋跡があります

ここは

甲州街道と高尾山から陣馬山への登山道が交わる四辻にもなってるせいか

イカーやトレイルランナーが行き交い賑わってます

レースの時はことのほかです

 

小仏峠からの下りは

甲州街道だけあって急なジグザグ道でも

道幅はありゆったりしてます

ずんずん下って行くと

まだ新しい修復された橋が2つ

裏高尾に洪水を起こした19号台風を思い出します

広い林道をゆっくり歩いて行くと

左手 崖の切れ間から清水がこんこんと湧き出ています

トレランレースでは貴重な水場です

ここはまだ山の中

広い林道でもまだ山の中

小鳥の囀りが快く響く山の中

山の中気分に浸っていると

左手から林道が合流

そして山の中の駐車場

道は舗装され

駐車場は車でいっぱい

登ってくる車の音で喧騒の世界へ引き戻されます

 

小仏川は右の遙か下

舗装された車道を挟んで

左上には中央自動車道

それでも

辺り一帯には

里山風景が開けます 昔からの家々 畑 

軽快な電車の音に眼をやると

右下には中央線の特急電車

小下沢梅林への分岐を過ぎ

中央線の鉄橋をくぐり 

狭い道を車に注意しながらゆくと

もう小仏川はすぐそばに近づいてきます

右側の歩道を歩いて行くと

頭上にまだ新しい圏央道の白い橋が見えてきます 中央道との立体交差が山の中に幾何学模様を描きます

蛇滝から流れ落ちる行ノ沢合流から先は川原に遊歩道があります

 

行ノ沢登山道から蛇滝橋を渡ると明るい世界が飛び込んできます

ここから川原の遊歩道が始まります

まずは左岸の広い川原の細い道を行きます

右手には木の間から差し込む日の光を波立つ川面がキラキラ反射します

もうちょっと近づいて見ると 黒く澱んだ淵があります

橋を渡って右岸に行くと

崖に作られた細い路

右手には高尾山に続く崖が迫り

左手には小仏川に落ち込む崖が潜んでます

川原に降り立つと鬱蒼とした木々に囲まれた細い路

橋を渡って左岸に戻ると 住宅地 

公園を抜けると梅並木の堤防

梅の木のトンネルを抜けると甲州街道

小仏川はこの先上椚田橋下流で案内川と合流し南浅川と名前を変えます

ちょっと静かな高尾界隈