映画でザリガニの鳴くところを見たあと
本でも読んでみました
ディーリア・オウエンズ作「ザリガニの鳴くところ」は2021年翻訳小説部門で本屋大賞を受賞した作品です
舞台はノースカロライナの海沿いの自然豊かな湿地帯と人種差別の残る町バークリ・コーヴ
迷路のように水路が入り組んだ湿地の潟湖岸に家族で暮らす質素な小屋があります
しかし父親のDVのため
主人公カイア6歳のとき、母,長兄,姉二人、すぐ上の兄が次々去ってゆき,一人だけ父の下に残されました。しばらく2人で暮らしたものの父親も最後にはいなくなります.幼いカイアはたった1人小屋に残されます.家族にも町の人にも見捨てられた少女カイアは湿地で生き,湿地の生き物に学び,1人,水道も電気も風呂もない粗末なマイホームで成長します
思春期を迎えてからも
カイアは自然の中で生き,自然の摂理に従って行動します
そんなカイアは人種差別の残り町のひとから,湿地の少女と蔑まされます.
カイアを助けてくれたのは湿地の自然を愛すテイトと,船着き場燃料店主でカラードのジャンピンとメイビル夫妻だけでした
テイトはカイアに文字を教え,本を読むことの楽しさを教え,絵を描くことを後押しします
しかし,テイトも湿地の研究をするために大学に去ってゆきます
またしても,ひとりぼっちなったカイア
それから事件が起こります