知念実希人の「崩れる脳を抱きしめて」を読みました.舞台は神奈川県葉山市のホスピス病院です.研修医の碓井蒼馬,弓狩環(glioblastoma),朝霧由(脳大動脈瘤)の織りなす物語でちょっとしたひねりがあります.地元の港の見える丘公園,外人墓地などもでてきます.谷戸坂や代官坂には喫茶店ありますが,外人墓地の坂にはなかったかな.
同じ系統の恋愛小説では
・石田衣良の「美丘」
橋本太一と峰岸美丘(クロイツフェルツ・ヤコブ病・交通事故時の硬膜移植)
僕・志賀春樹と山内桜良(膵臓癌)
を思い出します.石田衣良の「美丘」では2人は結婚します.
実は同じようなことを学生時代に経験しました.1学年上の女の子が急性骨髄性白血病に罹患してしまいました.今と違って,その当時は致命的疾病でした.何回も献血の呼びかけが学内であり,皆んなハラハラして見守っていました.そんな中,同級生の男の子が彼女と結婚しました.彼女の笑顔を思い出します.